Google、Gemini LiveにAndroid向け「Guided Vision」を追加
Guided Vision in Gemini Live: built for accessibility
Googleは、対応するAndroid端末のGemini Liveで、カメラ映像を音声でリアルタイムに説明する「Guided Vision」の提供を開始した。視覚障害や弱視の人を主な対象とし、周囲の説明や追加質問への回答、カメラの向きを直す音声ガイドに対応する。Android 9以上で、Gemini Liveが使える地域と言語で利用できる。
Guided Visionは、Gemini Liveでカメラを共有すると会話形式で視覚情報を読み解く機能である。カメラが高すぎる、近すぎる、横にずれているといった場合には、ゆっくり右へ向ける、下に傾ける、少し下がるなどの声かけで構図の調整を促す。用途として、食品の小さな栄養表示や家電のダイヤルの読み取り、暗いレストランでの印刷メニューの読み取り、床に落ちたイヤホンや調味料棚の黒胡椒の探索、色や柄の確認、見慣れない部屋の概観の説明が挙げられている。
開発はアクセシビリティコミュニティとの協力で進められた。Aira と提携して視覚解釈データを合計で数万時間分用意し、Airaの Trusted Tester ネットワークの1,000人超が日常場面でモデルの検証と改善に参加した。Airaの専門家は安全面のガードレールの策定と評価にも関わった。インド、ブラジル、シンガポール、インドネシア、日本などの視覚障害者コミュニティからのテストとフィードバックも反映され、複数言語での会話に対応する。高齢者や読み書きが苦手な人、暗い場所で細かい文字を読みたい人にも役立つとしている。
起動方法は三つある。Geminiアプリではプロフィール設定で「Use Guided Vision in Live」をオンにし、Gemini Liveでカメラ共有を開始する。Androidの設定のアクセシビリティ内にある視覚補助からGuided Visionのショートカットを設定すれば、フローティングボタン、2本指スワイプ、音量キー同時押しで起動できる。TalkBackでは3本指タップでメニューを開いて選ぶ。
Guided Visionは生成AIであり誤りを含む可能性があるとされる。医療機器や移動補助具、白杖の代わりではなく、ナビゲーションや安全な移動の案内、障害物検知には使えない。利用にはAndroid 9以上が必要で、GeminiアプリとAndroidのシステムソフトを最新にしておく必要がある。
視覚障害者向けにカメラ共有の音声ガイドを提供し、起動方法と利用条件、ナビ用途ではないという制限まで具体的に示している。
出典: Google Blog: Gemini · blog.google