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Mistral AI News·· 2025年6月10日注目記事AIスコア75

Mistral AI、初の推論モデルMagistralを発表 オープンのSmallと企業向けMediumの2種

Magistral

AIによる概要

Mistral AIは同社初の推論モデルMagistralを発表した。24BパラメータのオープンソースMagistral Smallと、企業向けのMagistral Mediumの2種で提供する。AIME2024ではMediumが73.6%(majority voting @64で90%)、Smallが70.7%(同83.3%)だった。SmallはApache 2.0ライセンスでHugging Faceから入手でき、MediumはLe ChatやLa Plateforme APIでプレビュー提供される。

解説

Magistralは多段階の論理に向けてファインチューニングされた推論モデルで、ユーザーの言語で追跡可能な思考過程を示す点を特徴とする。英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、アラビア語、ロシア語、簡体字中国語などで高い忠実度の推論ができるとしている。Mistral AIは、初期の推論モデルに見られた専門領域での深みの不足、透明性の限界、望む言語での推論の不安定さを課題として挙げている。

提供形態は2種類ある。Magistral Smallは24Bパラメータのオープンウェイトモデルで、Apache 2.0ライセンスの下で自前デプロイが可能であり、Hugging Faceのmistralai/Magistral-Small-2506から入手できる。Magistral MediumはLe ChatとLa Plateforme経由でプレビューを試せるほか、Amazon SageMakerでも利用でき、IBM WatsonX、Azure AI、Google Cloud Marketplaceにも順次対応するとしている。オンプレミスを含む企業向けの個別導入は営業窓口に問い合わせる形になる。

速度面では、Le ChatのThinkモードとFlash Answersにより、Magistral Mediumは多くの競合より最大10倍速いトークンスループットを実現するとしている。用途としては、法務調査や財務予測、ソフトウェア開発、事業戦略、規制産業での監査可能な推論、創作支援などを挙げている。

発表にはあわせて論文も公開され、評価、学習基盤、強化学習アルゴリズム、推論モデルの学習に関する知見を扱っている。Mistral AIはSmallの公開によりコミュニティが構造や推論過程を検証・改変することを歓迎するとし、今回のリリースを起点にモデルを素早く改良していく方針も示している。

注目の理由

オープンの24B版と企業向けMedium版の2系統で出た初の推論モデルで、AIME2024の数値や提供先も示されており、位置づけを把握しやすい。

出典: Mistral AI News · mistral.ai