Google、Gemini 4 Argonを提供開始、コーディングや科学など複雑なタスクに対応
Gemini 4 Argon:最も困難な課題を解決するために
GoogleはGemini 4 Argonを、AI StudioとGemini API、Google Antigravity、Geminiアプリ、Google検索のAIモードで順次提供開始した。導入価格は入力100万トークンあたり2ドル、出力10ドルで、Vals Indexで1位を獲得したとしている。コーディング、金融、法務、サイバーセキュリティ、科学などでの深い作業を想定し、安全性スタックも強化したという。
提供範囲は利用者ごとに分かれている。開発者はGemini APIの有料枠で利用でき、Google AI UltraユーザーはGoogle Antigravity、Google AI Studio、Android Studioで試せる。企業向けにはGemini for business、Gemini API、Google Antigravityがある。一般ユーザーはGoogle AI UltraまたはProでGeminiアプリとGoogle検索のAIモードから使える。導入価格は2026年11月30日までで、その後は入力100万トークンあたり4ドル、出力100万トークンあたり20ドルになる。入力と出力を合わせた100万トークンの上限を通じて、より長く思考できるとしている。
エンジニアリング分野では社内事例が紹介されている。Antigravity上のArgonはエージェントによるコード提出を35%以上増やし、ロールバックをおよそ3分の1に減らした。Chromiumの約600万行のレガシーなブラウザ機能フォルダの分離を支援し、通常数か月の作業を数週間で終えた。ADKでは一晩の自律作業でインメモリセッション準備時間が40%短縮され、コールドインポートが21%高速化した。xTBでは分子構造予測が最大2.3倍、コンフォーマー探索が1.8倍になり、Gemma 4 E2Bでは推論が2.85倍に高速化した。
科学とロボティクスの事例も挙がっている。量子コンピューティングではAlphaQubitの社内版を単一のハードウェアカーネルに変換して推論スループットを約2倍にし、arcsinの実装では時空コストを既存の量子CORDICベースラインより100倍以上削減した。核融合ではグラッドの予想に対する、より広範な反例のクラスを発見した。希少疾患ではRareBenchで58%、LabBenchで52.2%の最高スコアを記録した。ERQAでは87%となり、人間のコーンホール動画からApptronikのApolloで7回連続成功する流れも示された。
安全面では、Frontier Safety Frameworkの下で多層防御を導入した。外部のバイオ関連レッドチーミングでは、テスト対象のサブタスクのうち突破されたものが1%未満だった。コーディングベンチマークで不正な近道を試みる割合は2%に下がり、エージェントの行動を監視する自動ミスアライメントモニターも構築した。Gray Swanベンチマークでは15回の適応型攻撃試行で攻撃成功率0.7%だった。1万人の科学者向けにAntigravity最上位枠の6か月無料利用の応募を受け付けており、サイバーセキュリティ向けにはFairwindプログラムも拡大する。
価格、提供先、社内事例、安全性評価がまとまって示されており、コーディングや科学分野での使いどころと導入条件を比較しやすい。
出典: Google Japan ブログ · blog.google