Ethan Mollick、GPT-5.5を早期アクセスで実測し進歩と残る凹凸を評価
Sign of the future: GPT-5.5
Ethan MollickはGPT-5.5に早期アクセスし、AIの急速な改善が続いていると評価した。GPT-5.5 Proは3Dの港町シミュレーションで町の進化を実際にモデル化できた唯一のモデルで、所要時間もGPT-5.4 Proの33分から20分に短縮した。一方、長編フィクションの質など能力の凹凸は残っている。
Mollickは、o3からKimi K2.6、GPT-5.5 Proまでのモデルに「紀元前3000年から西暦3000年までの港町の進化を描く3Dシミュレーションを作る」という課題を与え、結果をギャラリーに公開した。GPT-5.5 Proだけが建物の置き換えではなく、町の進化そのものをモデル化していたという。GPT-5.5 Proは速度も向上し、GPT-5.4 Proが33分、GPT-5.5 Proが20分だった。
AIはモデル、アプリ、ハーネス(ツールとの接続)の三要素で捉えるべきだと述べる。OpenAIはこの三領域すべてで前進しており、GPT-5.5 Proはウェブサイトでのみ利用できる。アプリではCodexがClaude Codeに倣ってデスクトップアプリとして使いやすくなった。ハーネス面では新しい画像モデルが高品質な文字描画に対応し、オッターテストの画像も作成できた。
実践例として、10年放置していたクラウドファンディング関連の匿名化データ数百ファイルをCodexに渡し、仮説の生成、検証、文献レビュー付きの論文作成まで依頼した。GPT-5.5 Proの講評を戻して改善した結果、文献も统計も実在し、明白な誤りはなかった。仮説が専門家にはあまり面白くなく、因果関係への懸念は残るものの、博士課程2年目のプロジェクトとして十分な水準だとし、プロンプトは4回だったという。
もう一つの例では、Codexに独自世界のTRPGを作らせ、プレイヤーのシミュレーションでルールを改訂させた。101ページのPDFが画像付きで完成し、設定やルールは良好だった。ただ、不気味さへの偏り、凝りすぎた文、登場人物の口調が似通うこと、「Mara」という名前の多用など、AI文章の癖は残っている。Mollickは、凹凸のある能力の境界は残るものの以前よりずっと先に移ったと結んでいる。なお、OpenAIから金銭は受け取っておらず、記事は事前に見せていないと断っている。
早期アクセスで実際にタスクを走らせた体験記であり、モデル、アプリ、ハーネスの三層で進歩を捉える見方と、残る弱点が具体例で確認できる。
出典: One Useful Thing (Ethan Mollick) · oneusefulthing.org