Anthropic、Cyber Verification Programを3階層に拡張
Expanding the Cyber Verification Program
AnthropicはCyber Verification Program(CVP)を拡張し、Defense Access、Red Team Access、Specialized Accessの3階層で、認定されたセキュリティ専門家に高度なサイバー能力を提供する。各階層でClaude Opus 5.5、Claude Sonnet 5.5、Claude Mythos 5.1と今後の新モデルを利用できる。Project Glasswingの参加組織はSpecialized Accessに移行する。
3階層は作業範囲で分かれる。Defense Accessは、SOCやインシデント対応、マルウェアのリバースエンジニアリング、脆弱性の分析と検証など防御目的向けで、企業、非営利団体、大学、政府機関、重要インフラ事業者、オープンソースのメンテナー、実績のある個人研究者が対象になる。審査は数日程度を目指す。Red Team Accessは認可された侵入テストとレッドチーム活動を加えた階層で、組織のみが対象となり、審査には数週間かかる見込みである。ランサムウェアの展開や物理的被害を招く行為などはリアルタイムでブロックされる。Specialized Accessはブロックが最も少なく、航空運行システムや電力網、通信網などを検証する限られた認証済み組織向けで、米国政府と連携して各組織を詳しく審査する。
プログラムに参加する組織にはサイバー悪用を監視するためのデータ保持が必要になる。今秋後半に提供予定のEnterprise Frontier Safeguards(EFS)が使えるようになれば、対象組織は自らが管理するクラウド基盤にデータを保存できる。それまでは、ゼロデータ保持でClaude Fable 5.1またはClaude Mythos 5.1を使う組織は、CVPもゼロデータ保持で利用できる。
有効性の検証として、Claude Opus 5.5をCyScenarioBenchで各階層向けの保護設定のもとで試した。各階層10課題を5回ずつ実行した結果、CVPなしでは全タスクが最初のプロンプトでブロックされた。Defense Accessでは50試行中46件が途中でブロックされ、残り4件が成功した。Red Team Accessではブロックは発生せず、50件中34件を完了し、保護なしの成功率67.6%と実質同等だった。
Project Glasswingでは、パートナーが4月から7月2026年にかけて少なくとも129,000件の検証済み脆弱性を発見した。Anthropic自身のオープンソーススキャンでも4月から10月2026年に5,500件を確認している。うち33,000件超が重大または高深刻度と評価された。これは一部パートナーの調査データに基づく数字で、実際の影響は少なくとも5倍と見込まれるとしている。
申請は組織の確認と必要なセキュリティ統制の証明を経て行う。既存のCVPメンバーは過去モデルの設定を維持し、新モデルへのアクセスが自動的に評価される。CVPはClaude Platform、Google CloudのVertex AI、Microsoft Foundryで利用でき、Amazon BedrockではEFSの対象顧客に限られる。
三つのアクセス階層ごとの対象者、認証要件、ブロック範囲と CyScenarioBench での検証結果が並び、運用上の線引きを把握しやすい。
出典: Anthropic News · anthropic.com