エージェント時代にどのAIを使うか、モデル・アプリ・ハーネスで整理するガイド
A Guide to Which AI to Use in the Agentic Era
Ethan Mollickは、エージェント時代のAI選びを「モデル」「アプリ」「ハーネス」の3要素で整理するガイドを公開した。チャットボットでの会話から、タスクを任せてAIがツールを使って実行する形へ使い方が変わったためである。主要モデルはGPT-5.2/5.3、Claude Opus 4.6、Gemini 3 Proで、月額$20の有料プランで高性能モデルを選ぶことを勧めている。
Mollickは、ChatGPT登場以降で8本目となるこのガイドを、過去との大きな断絶と位置づけている。数か月前まで「AIを使う」とはチャットボットとの対話を意味していたが、現在はタスクを割り当てるとAIがツールを使って実行する使い方が実用的になった。そのため選択の軸は、基盤の頭脳にあたるモデル、実際に触れるアプリ、AIにツール利用や多段階作業を可能にする仕組みであるハーネスの3つになる。同じClaude Opus 4.6でも、ハーネスなし、Claude.ai、Claude Coworkでは出力の質が大きく異なる例を示している。
モデル選びでは、無料モデルはチャット向けに最適化されていて精度が低く、真剣に使うなら月額$20以上の有料プランが必要だとする。ChatGPTの既定のGPT-5.2は複数モデルを自動で振り分ける「auto」モードであり、複雑な作業ではGPT-5.2 Thinking Extendedなどを手動で選ぶよう勧める。Geminiでは3 ProまたはThinking、Claudeでは Opus 4.6にextended thinkingを入れる設定を挙げている。上位モデルの差は小さく、アプリとハーネスの違いのほうが重要になりつつあると述べる。
チャットボット画面では、Geminiは画像生成のnano bananaやVeo 3.1、Guided Learningなどをまとめている。ChatGPTは画像生成、学習機能、Deep Researchなどを備える。一方、ハーネスの面ではOpenAIとAnthropicがGoogleをリードし、ChatGPTとClaudeは表計算やPowerPointを作成して出典も示すが、Geminiのサイトはそれができないと指摘する。
コーディング系ではClaude Code、OpenAI Codex、Google Antigravityを挙げる。MollickはClaude Codeに、GPT-1の1億1700万の重みを収めた紙の本を作らせた。約1時間で80巻のレイアウト、表紙、Stripe決済とLulu印刷に対応したサイトまで用意され、コードには触れていない。20冊は同日に完売したという。
非コーディング向けでは、Claude for ExcelとPowerPoint、1月公開でリサーチプレビューのClaude Cowork、資料整理に向くNotebookLMを紹介する。オープンソースのOpenClawはセキュリティ上のリスクが大きく、ほぼ使うべきでないとしつつ、今後の方向を示すものと位置づける。初心者はChatGPT、Claude、Geminiのいずれかに$20を払い、実際の仕事で使うことを勧めている。
出典: One Useful Thing (Ethan Mollick) · oneusefulthing.org