Microsoft AI、Copilotの健康関連会話50万件超を分析し利用実態を公表
Health Check: How People Use Copilot for Health
Microsoft AIは、2026年1月のCopilotにおける健康・ウェルビーイング関連の会話50万件超を分析し、利用実態を公表した。約5件に1件で本人の症状説明や検査結果の解釈、持病の管理を相談しており、症状や状態管理の質問の7件に1件は他者のための相談だった。会話は事前に匿名化され、人が内容を読むことはない。
分析対象は2026年1月のCopilotにおける健康関連会話50万件超である。質問の約40%は症状、病状、治療の理解に関するもので、症状や検査結果の解釈が健康質問の10.9%、生活習慣やフィットネスのコーチングが9%、医療制度や保険の案内が5.8%を占めた。一般的な表現の質問も本人の悩みを反映している可能性があり、個人的な相談の実際の割合はより高いかもしれないとしている。
時間帯と端末による違いも示された。感情やウェルビーイングに関する質問の割合は、朝と日中の3.4%から夕方の4.3%、夜間の5.2%へと上昇する。夜間には症状理解の質問も増え、医師や薬剤師、家族や友人に連絡しにくい時間にAIを頼る傾向があると見ている。モバイルでは症状や状態管理の質問がデスクトップの2倍、感情面の相談は75%多い。デスクトップでは健康研究や学術的な用途が3倍多く、学生や研究者、臨床医の利用を反映している可能性がある。
他者のための相談では、子どもの健康、高齢の親の服薬、パートナーの検査結果などが挙がる。代理利用では、経過の要約、治療選択肢の比較、医療用語の言い換えといった依頼が増える。これを受けて、同意やプライバシー、受診へのエスカレーション経路について明確な指針が必要だと述べている。
Microsoft AIはBingとCopilotなどの消費者向け製品で、1日に5000万件を超える健康質問を扱っている。2024年11月に専任の消費者向けヘルスチームを設置した。回答は National Academy of Medicine が公表した原則で選定した多数の信頼できる情報源に基づき、引用リンクを付け、Harvard Health などと連携した専門家執筆の回答カードも表示する。米国ではCopilotが医療提供者のリアルタイムのディレクトリに接続しており、専門分野や所在地で探して予約できる。今後は臨床的な文脈と推論を強化する方針である。Copilotは診断や治療、疾病予防を目的としておらず、専門的な医療助言の代わりにはならないと明記している。
出典: Microsoft AI (MAI) News · microsoft.ai