本文へスキップ
原文
Google Blog: Gemini·· 19 日前注目記事AIスコア69

Google、新フロンティアモデル Gemini 4 Argon を発表、まず信頼できるサイバー防御者向けに提供

Gemini 4 Argon: our next era of frontier intelligence

AIによる概要

Googleは新フロンティアモデル Gemini 4 Argon を発表した。まず Fairwind Program を通じて信頼できるサイバー防御者に提供を始める。導入価格は入力100万トークンあたり$2、出力$10で、開発者、企業、一般ユーザーへの提供は米国政府の任意の事前アクセス手続きに関与しつつ段階的に広げる。

解説

Gemini 4 Argon は長期的な複雑なワークフローで深い推論を維持するよう作られ、実際のソフトウェアエンジニアリング、法務や金融といった企業のナレッジワーク、サイバーセキュリティ防御を主な用途とする。出力トークン上限は従来の64Kから1Mトークンへ拡大された。価格はキャッシュされた入力トークンが入力価格の95%引きである。

Google社内ではすでに数千人の従業員が利用している。量子コンピューティング研究では、サブルーチンの時空間リソース(qubits × gates)の最適化で、公開済みのベースラインを数分で40%上回った例がある。Argonのエージェント群はデータセンターのプロファイリング情報からメモリ最適化を自律的に見つけて適用し、展開後に300 TiB超、合計で500 TiBから1 PiBの削減を見込む。C/C++からRustへの移行も進めており、re2やlibgav1から Fuchsia Zircon カーネルの800K行超まで対象は広い。libgav1では32K行のSIMDコードを置き換え、既存のRust版より2.7x高速で出力が同一のデコーダーになった。

ベンチマークでは、実世界の長期ソフトウェアエンジニアリングを測る DeepSWE v1.1 で77.9%、ZapierのAutomationBenchで51.3%の1位、長尺動画理解の LVBench で91.7%を記録したとされる。Vals Index でも首位で、Vals Finance Agent v2 や Harvey の Legal Agent Benchmark でも同様に高い性能を示した。

サイバー防御では、重大な脆弱性を自律的に発見、検証、修正できるよう訓練された。CWE-bench v1 では68%で首位タイとなった。Wizの Scan for Good では、世界の病院で使われる医療ソフトウェアに個人情報を露出させる重大な脆弱性を見つけ、従来のフロンティアモデルが見逃したリスクを特定した。信頼できる防御者とGoogle社内チームには、サイバー向けガードレールなしで提供する。

広範な公開前には、悪用対策、プロンプトインジェクション対策、ミスアラインメントの監視、サンドボックス環境の強化の4分野で安全策を固める。モデル内部の活性化を監視する手法の改善や、思考過程と行動を監視して必要時に実行を止める仕組みを導入する。一般提供は有料のAPI顧客と Google AI Ultra 加入者から始まる予定である。

注目の理由

社内での移行や最適化の実績と、ベンチマーク結果、段階的に公開する際の安全対策が同じ記事で示されており、性能と運用方針を併せて把握しやすい。

出典: Google Blog: Gemini · blog.google