NVIDIA RTX Spark搭載ノートPCを1週間試用、ゲーム・電池・ローカルAIの実測所感
A week with RTX Spark: everything we’ve learned using Nvidia’s new laptops
The Vergeの3人の記者が、NVIDIAのArm系SoC「RTX Spark N1X」搭載ノートPC5台を1週間試用した。GPU性能は評価できる一方、CPU性能はAppleに及ばず、価格は2,599.99ドルから6,999.99ドルと高く、ローカルAIも現時点では開発者向けのベータ的な体験だと評価している。
試用したのはMicrosoft Surface Laptop Ultra、Asus ProArt P16、Lenovo Yoga 9n、HP OmniBook Ultraなどで、いずれも20コアCPUと6,144 CUDAコアのN1Xを搭載する。価格はHP OmniBook Ultraの3,199.99ドルからAsus ProArtの6,999.99ドルまで。18コア・5,120 CUDAの下位構成もあり、最安は2,599.99ドルである。開発者やクリエイター向けの位置づけで、スコア付きの詳細レビューではなく印象をまとめた記事である。
互換性についてはWindows on Armの体験が以前より大きく改善し、日常アプリでネイティブかエミュレーションかを意識しないという声が揃った。ゲームではGPUの力でエミュレーションを押し切る形で、中設定・1440p・DLSS performanceで多くのタイトルが安定して60fps前後になる。一方でHelldivers 2やStar Wars Zero CompanyはCPUがボトルネックになり、フレームレートが伸びなかった。Antonio Di Benedettoの体感では、NVIDIAが主張するRTX 5070 Laptop GPU相当にはやや届かず、RTX 5060 Laptop GPUとの中間だった。
バッテリーは99.9Whのパックでも、Webでの作業で約5時間から5時間40分だった。重い処理や高負荷ゲームでは消費電力が大きく跳ね上がり、ローカルAIモデルを動かすと昼までもたない場合もあるという。140WのUSB-C PD充電では、20分で50%、1時間15分で95%まで回復した。
ローカルAIについてTom Warrenは、今のところ開発者向けのベータのようだと評価した。Sean HollisterがQwen3.8-27B上のHermesで日次ニュース要約を作らせたところ、約10分かかり、バッテリーの10%を消費した。クラウドのClaude(Opus 5.5)は半分の時間で、より詳細な結果を出したという。Antonio Di Benedettoも、画像5枚の処理でバッテリーを30%消費し、最初はトリミングを誤ったと報告している。プライバシー面の利点は認めつつ、使いやすさは初心者向けではないとの見方である。
性能比較ではGPUはBlenderなどで最上位のM5 Maxと並ぶ場面がある一方、CPUのシングル・マルチ性能はAppleのチップが上回る。12コアのM6搭載Mac Miniにマルチコアで迫られる点も指摘された。総評は、競争が増えたことは歓迎するが価格が高すぎ、負荷時は熱く騒がしいというもの。今後は低価格版と、CPU性能を高めた第2世代を望む声が出ている。
出典: The Verge AI · theverge.com