Google、Gemini 4シリーズのGemini 4 Argonを公開、Vals Indexで1位
GoogleはGemini 4シリーズのGemini 4 Argonを紹介した。コーディング、金融、法務、サイバーセキュリティ、科学などで複雑なタスクを深く遂行するディープ ワークに強いとしている。金融、コーディング、法務、税務のモデル性能を測定するVals Indexで1位を獲得したという。
GoogleはGemini 4シリーズのGemini 4 Argonを紹介した。コーディング、金融、法務、サイバーセキュリティ、科学などで複雑なタスクを深く遂行するディープ ワークに強いとしている。金融、コーディング、法務、税務のモデル性能を測定するVals Indexで1位を獲得したという。
Qwen3.8-27Bが@nebiustf経由で利用可能になった。エージェント構築でもディープリサーチでも、この27B dense モデルはマルチステップのワークフローに対応できる。🥳
Qwen3.8-27B is now live on Nebius Token Factory. A compact 27B dense model for coding, research, and agent workflows, with a focus on planning and completing tasks across multiple steps. Start building: https://tokenfactory.nebius.com/endpoints?modals=endpoint-details&model-id=Qwen/Qwen3.8-27B
SB Intuitions Creative Vision Teamが、LingBot-World Fastを対象に、学習なしで推論時に適用できるメモリポリシーを比較した。full attention、ウィンドウ制限、attention sink、明示的検索、camera-aware attention、RELIC着想の圧縮キャッシュを同一モデルで検証した結果、単独の勝者はなく、優劣はカメラの戻り方で変わる。評価にはPSNR、SSIM、LPIPS、DINO similarityを用いた。
Googleは、Gemini 3.8 Flashを使った開発者4人の作例を紹介した。同モデルは3.7 Flashからソフトウェア開発、エージェント型タスク、多段階推論が大きく向上し、より高コストなフロンティアモデルに迫る性能を示すこともある。ロケット軌道のシミュレーションや自動変速機の対話型モデルなどが作られており、Google AntigravityとGoogle AI Studioで利用できる。
国立情報学研究所のLLMCは、日本語に強いオープンな大規模言語モデル「LLM-jp-4.1」シリーズを公開した。llm-jp-4.1-8b-thinking、32b-a3b-thinking(MoE)、33b-thinkingの3モデルをApache License 2.0で提供し、SFTとDPOの学習データも公開する。STEM分野の性能向上、ツール呼び出しへの新規対応、回答の詳細さの調整が主な改良点である。
SB Intuitionsは、LLMのマルチターン対話能力を測るベンチマークMultiChallengeの日本語版「J-MultiChallenge」を公開した。Sarashina3 translateによる自動翻訳に人手の品質チェックを加え、全273件のうち日本語では成立しない19件を作り替え、外部知識を要する53件に「要知識」タグを付与した。様々なモデルの評価とthinkingの効果分析も行っている。
Sakana AIと東京大学は、VLMによるロボット軌道生成の信頼性をテスト時スケーリングで高める手法SAILを、IROS2026で発表する。シミュレータで軌道を検証し、評価用VLMのフィードバックをもとにMCTSで修正を重ねる。シミュレーション上の6つの操作タスクでは、探索予算を1候補から45候補に増やすと、成功軌道を見つける平均率が25%から73%に上昇した。実機でも評価している。
Google Researchは、オフラインの強化学習で検索クエリのファンアウト(分解)を学習し、軽量な拡散リトリーバーに蒸留する「Retrieve-for-Train」を発表した。推論時は思考トークンを使わず、1回のパスで関連クエリ群を生成できる。拡散リトリーバーは53.9Mパラメータで、Gemma3-4BとQwen3-4Bを集合単位の報酬で学習している。
Turing 技術ブログが、事前知識ゼロから学習し、ルービックキューブを次の1手ずつ自己回帰的に生成して解く21,052,178パラメータの専用LLM「CUBE ZERO」を公開した。学習に使っていない固定の30,720局面では、1回の生成で99.83%を解いた。同じ局面から8本生成して最短の成功手順だけを学ぶBest of 8で学習し、学習用のGoogle Colab notebookも公開されている。
Googleは推論とコーディング性能を高めたGemini 3.8として、汎用の3.8 Flashとサイバーセキュリティ特化の3.8 Flash Cyberを発表した。3.8 Flashは入力100万トークンあたり0.75ドル、出力3.75ドルの初期提供価格で、Cyberは新設のFairwind Programを通じてパートナーに提供される。
Google DeepMindは、推論とコーディング性能を高めたGemini 3.8 Flashと、サイバーセキュリティ特化のGemini 3.8 Flash Cyberを発表した。3.8 Flashは入力$0.75、出力$3.75(100万トークンあたり)の導入価格で、HLE-Verifiedで54.9%を記録した。Cyber版は新設のFairwind Programを通じ、信頼された防御者のみに提供される。
選定理由:汎用のFlashと防御者向けのCyberを同時に出し、価格、ベンチマーク、提供条件まで整理されており、用途に応じた使い分けを判断しやすい。
Turingは自動運転の車載計算機NVIDIA Jetson AGX Orinに、OCuLink経由でRTX4090などのGPUを接続するeGPUシステムを運用している。FP32推論時間はOrinの95.9 msに対し、RTX4090は18.3 ms、RX 7900 XTXは32.9 msで、データ転送の2.3 msを加えても高速である。推論エンジンにはユーザー空間ドライバで動くOSSのtinygradを使い、NVIDIAとAMDのGPUを切り替えて使える。
IBMのGranite 4.2は、3B、8B、30Bの3サイズで提供される推論特化型のデコーダーのみ・dense型LLMファミリーである。Granite-4.1ベースモデルを事後学習して作られ、すべてApache 2.0ライセンスで公開される。8Bと30Bはサンドボックス環境でツールを操作するエージェントRLを経ており、全モデルが思考/非思考の切り替えとネイティブなツール呼び出しに対応する。
Multiverse Computingは、圧縮と量子化を経たモデルを回復するQuantization-Aware Healing(QAH)を提案した。GPT-OSS 120Bを60Bに圧縮しMXFP4にしたモデルが、自身のbfloat16版を9ベンチマーク中7で上回った。圧縮前の元モデルを教師にKLダイバージェンスで蒸留する点が特徴である。
Microsoft AIは推論モデルMAI-Thinking-1を発表した。35B-active、約1T-totalパラメータのスパースMoEで、AIME 2025で97.0%、AIME 2026で94.5%を記録した。他社モデルからの蒸留を行わず、追跡可能なデータで学習したと説明している。
Google Researchは、大規模言語モデル(LLM)の事実誤りの多くは知識が未獲得な「空の棚」ではなく、取り出せない「失われた鍵」、つまり想起の失敗だと示した。Gemini-3-ProとGPT-5では95–98%の事実が符号化されている一方、直接想起できない事実が26–34%あり、思考を使っても11–12%で失敗する。
NVIDIAは、外科手術ロボット向けのリアルタイム生成シミュレーター「Cosmos-H-Dreams」を発表した。Cosmos-H-Surgical-Simulatorを因果的な少ステップのstudentモデルに蒸留し、ストリーミング推論ライブラリFlashDreamsで提供する。単一のNVIDIA RTX PRO 6000 GPUで動作し、人間または学習済みポリシーが閉ループで操作できる。
Hugging Faceのブログ連載「Profiling in PyTorch」第3回では、Attentionを素朴に実装したモジュールをプロファイラで解析する。out-of-placeのmasked_fillをin-placeのmasked_fill_に変えると、GPU上のMemcpyカーネルが消え、forward1回ごとに1つのカーネルが削減される。
Mistral AIは、Lean 4での形式検証に対応したApache-2.0ライセンスのモデル「Leanstral 1.5」を公開した。総パラメータ119B、アクティブパラメータ6Bで、miniF2Fを飽和させ、PutnamBenchでは672問中587問を解いた。FATE-Hで87%、FATE-Xで34%と新たなstate-of-the-artを達成し、Hugging Faceと無料APIで利用できる。
Google Researchは、LLMに推論トレースを生成させると、推論なしでは実質的に到達できない正解を引き出せることを示した。COLM 2026で発表される論文「Thinking to Recall」で検証された内容である。
GRPOなどのLLM強化学習では、Rolloutを行う推論backendと学習backendの差によってPolicyがずれる。ABEJAはQwen3-4Bを使い、vLLMとtransformersの確率を比較して実測した。約3900tokenのうち81.1%は確率差0.001未満で一致した一方、差0.10以上も0.3%あり、最大は0.215だった。補正策としてtoken-level IS、truncated IS、幾何平均、rejection samplingが挙げられている。
Google が Gemini Enterprise Agent Platform 向けに、Agentic RAG によるクロスコーパス検索(Cross-Corpus Retrieval)の提供を発表した。複数のエージェントが計画、クエリ書き換え、検索を分担し、情報が不足していないかを確認しながら検索を続ける。標準的なRAGと比べて、事実性データセットでの精度が最大34%向上したとされる。
Microsoft AI(MAI)はBuild 2026の基調講演で、画像、音声、文字起こし、推論、コーディングにわたる7つの新モデルを発表した。初の推論モデルMAI-Thinking-1は35B active parameterのMoEで256Kコンテキストウィンドウを持ち、SWE Bench Proで53%、AIME 25で97%と説明されている。モデルはFoundryに加え、Open Router、Fireworks、Basetenでも提供される予定である。
スタンフォード大学のGary Peltz氏らは、Co-Scientistを使って肝線維症に効く既存薬を探索した。Co-Scientistが提案した3候補のうち2つは線維化を阻害し、肝細胞の再生も促した。特にがん治療薬vorinostatは、Peltz氏の実験で肝臓の瘢痕化を招く損傷応答を91%阻害したという。
ELYZA Labが、Agentic LLMの強化学習(Agentic RL)に使った訓練基盤の実装と訓練ノウハウを解説した。verlをコアに、AgenticEnv、RolloutManager、Tool、Tool API Serverの4コンポーネントを追加し、verl本体の更新に追従しやすい最小限の変更に留めている。ステップ1-2をマルチステップ化の差し替え対象とし、ステップ3以降はそのまま流用する設計である。
ELYZA Labは、LLMのツール利用能力を高めるため、法令検索タスクでAgentic RLによる学習を行った。DAPOで学習した結果、Qwen3系ベースモデルから性能が向上し、Qwen3-32Bベースのモデルはin-domain評価でGPT-5.2と肩を並べた。タスクのデータセットは「ELYZA-MuLQ」として公開される。
ELYZA Labが、主観的な判定が必要なスライド生成タスクで、ルーブリックベースの報酬関数を使ったGRPO学習を検証した。学習対象と報酬計算にVLMを用い、報酬用ノードにvLLMでQwen/Qwen3-VL-235B-A22B-Instructを立てて学習用ノードへの影響を抑えている。5段階評価では甘い採点になる課題があるため、評価観点ごとに点数を付ける方式を採用した。
チューリングが開発した自動運転VLAモデル「DriveHeron」を実車に統合し、10Hz(100ms周期)の制御ループに収めた。VLMの「Heron」を土台に将来の走行軌跡を出力する設計で、出力は回帰型のtrajectory headにより単発推論で得る。TensorRTとFP16の低精度推論により、2B(約20億パラメータ)のVLMでも前後処理を含めて100ms以内を達成した。
ELYZA Labが、ByteDance社公開のフレームワークverlでカスタム報酬関数を使いGRPO学習を行う手順を紹介した。日本語Wikipediaの1000〜1100文字のテキストを要約する実験では、文字数をpromptで指定せず報酬のみで学習させ、len=50・70・100ではscoreが0.8〜0.9程度まで向上した。len=10・30は学習前のモデルが近い出力をできず、学習が進まなかった。
Mistral AIはMistral Small 4を発表した。Magistralの推論、Pixtralのマルチモーダル、Devstralのエージェント型コーディングを1つのモデルに統合し、Apache 2.0ライセンスで公開している。119B総パラメータのMoEで256kコンテキストウィンドウに対応し、Mistral Small 3と比べてレイテンシ重視設定でエンドツーエンドの完了時間を40%削減、スループット重視設定で毎秒リクエスト数を3倍にした。
選定理由:推論、マルチモーダル、エージェント型コーディングを1モデルに統合した構成と、出力長を抑えた比較が示されており、モデル選定の軸を整理しやすい。
ABEJAは、Qwen3に思考とツール実行を繰り返させてAgentic能力を強化する、SFTと強化学習の取り組みと知見をまとめた。SFTでは、gpt-oss-120bがOpenSearchによるWikipedia検索ツールを使って推論した出力を、正答データへの絞り込みや推論部分の日本語化などで改善して教師データを作成した。強化学習では、Wikipediaを使うマルチホップQAとDeepResearch、e-Gov法令データを使うQAの3タスクをGRPOで学習し、最後にModel Soupで統合した。
DeepSeek-R1は、DeepSeek-V3-Baseを数千個規模のCoT付きデータでファインチューニングした後、GRPOによる強化学習で品質を改善するモデルである。強化学習の報酬にはReward Modelではなく、数学やコーディングの正解判定に基づくルールベースの報酬を用いており、報酬ハッキングを避ける狙いがあると説明されている。
ABEJAのデータサイエンティストが、OpenAIのgpt-oss-120bに論理クイズや数学の問題、詰将棋を解かせ、思考過程のログを検証した。設定はtemperature 1.0、reasoning effort highである。嘘つき特定問題では、各証言の真偽を場合分けして検討し、Bobが犯人となる組み合わせに至る過程が確認できる。
ELYZAは、vLLMの推論サーバにSpeculative Decodingを適用し、同一ハードウェアのまま推論throughputを最大約1.7倍に高めた。ELYZA-tasks-100での評価では、Llama3.2-1Bをdraft modelとし、num_speculative_tokens=4としたときに最も高いTPS(32.25)を記録し、Speculative Decoding無しの18.90を上回った。GPT-4oスコアはベースラインの4.03とほぼ同等で、性能劣化は見られなかったとしている。
Mistral AIは、AIアシスタント「Le Chat」に調査、音声、画像編集などの新機能を追加した。Deep Research(プレビュー)は、複雑な話題について構造化された参照付きレポートを作成し、音声モードは新しい音声入力モデルVoxtralで会話を可能にする。Projectsでは関連する会話をコンテキスト付きのフォルダにまとめられ、Black Forest Labsと提携した画像編集機能も加わった。
ELYZAの社内勉強会資料として、Reasoning Modelの仕組みと、推論時に計算資源を増やすことで性能が向上する「Inference Time Scaling」の意味が解説されている。OpenAIはo1で、思考時間を長くするほどスコアが一貫して改善する結果を示したとされる。ELYZAはMCTSによる推論パス探索で約15万件の合成データを生成し、ELYZA-Thinking-1.0の開発に用いた。
Mistral AIは同社初の推論モデルMagistralを発表した。24BパラメータのオープンソースMagistral Smallと、企業向けのMagistral Mediumの2種で提供する。AIME2024ではMediumが73.6%(majority voting @64で90%)、Smallが70.7%(同83.3%)だった。SmallはApache 2.0ライセンスでHugging Faceから入手でき、MediumはLe ChatやLa Plateforme APIでプレビュー提供される。
選定理由:オープンの24B版と企業向けMedium版の2系統で出た初の推論モデルで、AIME2024の数値や提供先も示されており、位置づけを把握しやすい。
ELYZAは、日本語の論理的思考能力を強化した推論モデル「ELYZA-Thinking-1.0-Qwen-32B」をApache 2.0ライセンスで公開した。320億パラメータでo1-miniに匹敵する性能を達成したとしている。開発過程で得られた「ELYZA-Shortcut-1.0-Qwen-32B/7B」も併せて公開している。