Mistral、1兆パラメータのMistral Large 4(Le Chonk)のオープンウェイトを公開
Le Chonk: Built for Coders, Trusted by Defenders.
Mistral AIは、1兆パラメータのネイティブマルチモーダルモデルMistral Large 4(Le Chonk)の改良版ウェイトを公開した。コーディングと防御的サイバーセキュリティで改善し、推論モードは3種類に対応する。Mistral Studio、API、OpenRouter、Hugging Faceから利用でき、料金は入力$0.70/M、キャッシュ入力$0.07/M、出力$2.10/Mトークンである。
Mistral Large 4は今月初めにパブリックプレビューとして公開されたモデルで、その後約3週間の追加の強化学習を経て改良版のウェイトが公開された。コーディングではCognitionの非公開ベンチマークFrontierCode 2.0で19.7%を記録して首位とされる。Artificial Analysis Coding Agent Indexでは48%でGLM-5.3とほぼ並び、タスク当たりのトークン使用量は平均47%少ない。Terminal-Bench 4.0はプレビュー比13ポイント増の41%で、出力トークンは30%減った。推論モードはLow、Medium、High(既定)の3つで、Lowは従来のNoneを置き換える。
セキュリティ面では、Artificial Analysis Cyber Indexで51%を記録した。悪意あるサイバー要求への平均拒否率は96.6%で、オープンモデルの中で最も高いと説明している。一方でプレビュー後のライブトラフィックを監視した結果、実際の攻撃を助長しうる可能性を認め、ガードレールを修正し今後も更新するとしている。Orange Cyberdefenseなどの設計パートナーには、ペネトレーションテストや脆弱性評価向けの特化版をプレビュー提供し、アクセスは厳格な審査と契約上の保護措置の下に限定される。
業務向けでは、金融系のFinchが73.3%、BrowseCompが84.5%(SFTチェックポイントの75%から向上)、B3 Agent Security Benchmarkの攻撃耐性が97.1%(プレビューは93.3%)と報告されている。欧州のインフラでゼロから学習した点を強調し、自社インフラでの検証、カスタマイズ、デプロイが可能とする。Mistral Forgeによる独自データでの調整にも対応する。
提供形態はMistral Studio、Mistral API、OpenRouter、Hugging Faceからのダウンロード(vLLMまたはSGLangで展開)、Microsoft Foundry、NVIDIAのホスト型エンドポイントなどである。ライセンスは修正MITのMistral Ecosystem Open-Weight licenseで、利用、改変、ファインチューニング、商用化は自由だが、Model-as-a-Serviceを提供する事業者は別途商用ライセンスが必要となる。今後は本モデルを土台に、特化型モデルを展開していく方針である。
コーディングとサイバー防御の指標に加え、ライセンス条件や価格、利用経路まで一続きで示されており、導入可否を比較しやすい。
出典: Mistral AI News · mistral.ai